2007年5月30日水曜日

受動喫煙

受動喫煙についてのニュースを読んだ。よくセルフサービスのカフェを利用するので、これは気になるところだ。例え煙草を吸わなくても、店の中にいるだけでかなりの「受動喫煙」をしていると思う。あの店で本を一時間読んでいるだけでも、実はかなり煙草を吸っていることになるのだろう。


「受動喫煙で年間10万人死亡、5億人以上が被害 中国」(asahi.comより記事を引用)
2007年05月30日18時36分

 喫煙人口が世界最多の3億5000万人に上る中国で、受動喫煙による被害が広がり、年間10万人以上が死亡していることが、衛生省の「喫煙抑制報告」で30日までに明らかになった。同省は「受動喫煙の危害が深刻に受け止められていない現実に対し、科学的証拠を列挙した」とし、被害拡大に警鐘を鳴らすとともに、公共の場所などでの禁煙立法の必要性を訴えている。

 同報告によると、受動喫煙の被害者は5億4000万人で、うち15歳以下が1億8000万人。受動喫煙が原因の肺がんや心臓病などによる死者は年間10万人以上と推定されるという。(時事)


それにしても受動喫煙だけで、年間で10万人以上が死亡、というのは一体、どうやって分かったのだろう?単なる「喫煙」ではなく、受動喫煙が主な死亡の理由だとすれば、この受動喫煙で死亡している多くの人は、煙草を吸わない人、ということなのだろう。この記事を素直に読めばそう受け取れる。

ところが煙草を吸わない人が死んだ場合、何故その理由を受動喫煙にすることができるのだろうか。もしかしたら他の原因で死亡したのかも知れないわけだし。

例えば現在の中国では、環境汚染がひどいと聞く。中でも上海での大気汚染のひどさは、高度成長期の東京以上で、上海の大気汚染が風で日本にまで来ていて、それが日本海側の田舎のような場所の大気を悪くしていると聞いた。

だから日本海側の田舎よりうも、むしろ中国の大気汚染があまり来ない、太平洋側の東京の方が空気が良いくらいだ、という。それ思うと、中国本土の大気はかなり悪くなっていると想像できる。自分は中国に一度も行ったことがないから分からないが、おそらくはかなり大気汚染は進んでいるのではないのか?

つまりこの中国の受動喫煙の問題は、実は中国の大気汚染の問題なのかも知れない。大気が汚染されているから、ちょっとした煙草の煙がさらに空気を汚し、肺がんなどを引き起こしていると考えた方が、個人的には納得できる。

日本では受動喫煙で肺がんになったというのはあまり聞かないし(もしかするとそういった事例もあるのかも知れない)、実は煙草なんかよりも大気汚染の問題という気がしてならない。

それに中国政府が大気汚染のために国民が肺がんにかかったということがあっても、それを素直に認めないだろうと思う。仮にそれを認めれば国民から責任を追求されるし、責任を取らないといけなくなる。

だから煙草のせいにして、煙草を吸わない人には受動喫煙で肺がんにかかったということにしたいのだろう。これはあくまでも個人的な想像だが。


もっとも受動喫煙には、こんなニュースもある。


「屋内全面禁煙を勧告 受動喫煙防止でWHO」(47NEWSより記事を引用)
2007年05月29日 21:54 【共同通信】

 【ジュネーブ29日共同】世界保健機関(WHO)は29日、受動喫煙の害を防ぐため、飲食店を含む公共施設と職場を屋内全面禁煙にするよう勧告した。WHOは今年の世界禁煙デー(31日)で受動喫煙の危険性をアピールする。
 勧告は、分煙や換気によって受動喫煙の害を減らすことはできないと指摘。各国政府が公共の場での屋内全面禁煙を法制化し、順守を徹底させるよう求めている。
 家庭での禁煙にまでには踏み込んでいないが、職場での禁煙が法制化されれば喫煙者、非喫煙者ともに自発的に家庭でも禁煙にしようとする可能性が高まるだろうと予測している。
 WHOのマーガレット・チャン事務局長は「受動喫煙には安全基準などない。既に多くの国が行動を起こしており、世界中の国が屋内全面禁煙に踏み切るように求めたい」と述べた。
 WHOの推計によると、世界で年間20万人が職場での受動喫煙で死亡している。


このニュースの最後にある、「世界で年間20万人が職場での受動喫煙で死亡している」という箇所は、中国の問題と一致している。このニュースを読めば、上に書いたように、必ずしも中国の大気汚染が肺がんの原因ではないと言えそうだ。

しかし上の記事は「職場で」という場所の指定がある。同じ職場で他の人に煙草を吸われたら、一日中いるオフィスの中の空気は悪くなるだろう。空調していても、すぐに空気がきれいになるわけではないし。

しかし中国の記事では場所の指定はない。単に「喫煙者が多い中国では」というだけで、職場での受動喫煙が問題なのか、はっきりとしていない。

もっとも、喫煙人口が多いということは、どこに行っても煙草を吸う人がいるわけだから、特に場所を問題にする必要はないのかも知れないが。


いずれにせよ、煙草を吸わなくても、煙草を吸う人がいる環境を避ける努力は必要なのかも知れない。個人的には、煙草をたくさん吸う人が集まるようなお店に行くことが多いので、もうそういった店に出入りするのは、止めようかと思う。

スタバとか、そういった店に行こうかと思う。しかしそういった禁煙の店にかぎってコーヒーや飲み物の値段が高い。カフェで勉強したり本を読む習慣のある自分にとっては、コストがかかるので利用しずらい。

健康のことを考えれば、その程度の出費は安いとも言えるが、毎日のようにカフェに行くので、これはバカにならない。自分なりに良い店を見つける努力をしようと思う。