2007年5月2日水曜日

アメリカは凄いな

CNNのサイトにこんな記事が出ていた。高校生が学校の作文で「銃を乱射するのは楽しいだろう」と書いたところ、これが問題になってしまったというニュース。


  CNN.co.jpより引用。

「作文課題で「銃乱射は楽しいだろう」と記述、高校生訴追」
2007.04.28
Web posted at: 17:02 JST
- CNN/AP

イリノイ州ケリー——ケリーの警察当局は27日、授業の作文課題で「建物内で銃を発射すれば面白いだろう」と記述した18歳の男子高校生が公共秩序の妨害容疑などで訴追される、と述べた。

イリノイ州北部の高校生で「死人との性行為への関心」も示していたという。教師は「心に思い付くことを書きなさい」と指示していたという。

調べによると、高校生は作文で「昨夜、夢を見た。建物に入って行き、銃を取り出して、全員を撃った」「もし実行したら、楽しいだろう」などと記述していた。

高校生は、教師の指示に従い、創造的な文章を試みただけと主張。「自分でもごみくずのような文章と知っている。学校側などは意味をはき違えている」と強調している。父親は、学校側の過剰反応と指摘しながらも、バージニア工科大での銃乱射事件を踏まえれば理解も出来ると述べている。

地区の教育委員会は高校生の処分を検討しているが、「明らかに度が過ぎた文章」と不快感を表明している。

この高校生は最近、米海兵隊への入隊志願書を作成したという。有罪と確定すれば禁固30日の判決が下される可能性がある。

ちょっと危険な奴、という理由だけで刑事処罰の対象になりうる、というのも怖い話だ。まあ、例の韓国の学生の事件があったから、少しナーヴァスになっている、というのは理解できるが、まだ何もしていないのに刑事処罰の対象とは、どうも解せない。元来、単に文章に何か書くだけでは犯罪は成立しないだろう。

このニュースで気になったのは、教育の現場もある種の「監視社会」になっているにではないか、ということだった。単なる作文でも書いた本人の知らない間に問題視され、警察にまで自分の作文がまわっているというのは、凄いではないか。

少しでも危険な奴、おかしい奴と見なされれば、すぐに監視の対象となり、些細な問題も処罰の対象とされる。なにかそんな印象を持ってしまった。