2007年4月30日月曜日

GWは暇だ

GWにすでに突入ずみ。でも暇でやることがない。せっかくネットがあるんだから、これを使わない手はない、ということで、いろいろ面白そうなものを探していた。

最近よく見ているのがYouTube。ここには意外な動画がアップされていることが多い。観たい動画があれば、ここで検索してみるといい。古いものから新しいものまでたくさんの動画がある。種類だって問わない。

ここで発見した懐かしいと思う動画を列挙してみる。もちろん懐かしいかどうかは世代によるので、人により感じ方は様々だと思うが。


まずは、大昔、子供に人気のあったヒーローものの「仮面の忍者赤影」の動画。実に懐かしい。



そしてまた懐かしい映像。「ジャイアントロボ」という子供向きの番組。「赤影」とこの「ロボ」で年齢が分かってしまうかも。



子供番組以外では、「モンティーパイソン」の映像もあった。懐かしいと感じる人もいるだろう。



時代はもっと後になるけど「世界まるごとHowマッチ」の映像もあった。これも懐かしいと言えば懐かしい。



こんな感じでいろんなものがある。暇な時に見るのに適したサイトだと思う。ちなみに個人的には「2ちゃんねる」など興味がないのでまったく行かない。まったく面白いとも思わない。意味不明なことばかり掲示板に書かれていて、あれを見るのは時間の無駄のような気がする。好きな人は好きなんだろうが。

2007年4月29日日曜日

ネットカフェ難民

asahi.comにネット難民についての記事が載っていた。だいぶ深刻らしい。引用しておく。

「ネットカフェ難民」広がる 7割の店に「長期・常連」(asahi.comより)
2007年04月28日03時05分

 2、3年前から暮らしている、仕事が忙しすぎて帰宅できない——。インターネットカフェや漫画喫茶に寝泊まりする「ネットカフェ難民」の実態を知ろうと、各地の労働組合や民間団体が全国規模で聞き取り調査をし、27日に結果を公表した。調査した34店舗の4分の3に長期滞在者がいて、「難民」の広がりと深刻な実態が浮き彫りになった。

 調査は宮城、東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、奈良、大阪、兵庫、福岡の10都府県で今月実施。ネットカフェの店員に質問したり、利用者に年齢や泊まる頻度、理由などを尋ねたりした。

 その結果、利用者84人が質問に答え、兵庫をのぞく9都府県の26店舗に「宿泊常連・長期滞在者」がいた。

 利用者からは「2年間ネットカフェ。深夜のアルバイトをしているが、仕事が不安定でアパートを借りようと思えない。夕方から働き、朝6時にネットカフェに帰る」(東京都・20代男性)、「家がない。正社員になれず、職を転々として当座のお金を稼いでいる」(愛知県・40代男性)、「3年前から夫の暴力を苦にネットカフェ暮らし。パートなどで月収9万円」(東京都・30代女性)などの声があった。

 「飲食店の正社員。家に帰ると寝る時間がなくなるので週6日はネットカフェに泊まり、日曜日だけ家に帰る」(東京都・20代男性)など、厳しい長時間労働が背景にある事例も複数あった。

 調査をまとめた首都圏青年ユニオンは「若者の貧困が予想以上に広がっており、仕事と生活の困難さの縮図になっている」と、行政や政治による対応を訴えた。

 厚生労働省も「ネットカフェ難民」に注目し、今年度中に働き方などの実態調査をする。今後の若年雇用対策につなげるため、ネットカフェで暮らす若者から直接話を聞くことも検討している。

 業界団体の日本複合カフェ協会によると、ネットカフェや漫画喫茶は05年時点で全国に約2740店。


こうした記事を読むとネットカフェ暮らしなどしていない自分でも、気が滅入ってくる。少し前に、テレビで同じテーマを扱ったドキュメント番組を観たことがある。番組名は忘れてしまったが、何人かのネットカフェ暮らしをしている若者を取材していた番組だった。あの番組を観るだけでも相当しんどいなあ、という印象がある。

問題なのは若者層に貧困層が広がっていることと、現時点で家のない人がいることだ。家がないと連絡先などを明記することができず、なかなか就職とかあるいは、何かに登録(これは生活上色々な意味で必要なものだ)することができない。これではアルバイト先がなくなったら、それこそ路上生活をするしかないのではないか?

仕事が忙しく帰れない人がネットカフェを利用するのは、あまり問題ないようにも思えるが、これもよく考えれば、働き過ぎの過労死問題ともつながりかねない問題。だから仕事が忙しくて家に帰れない人と、帰るべき家がなくネットカフェにいる人とは、多少問題がことなり、分けて考えた方がいいのかも知れない。

ところで、自分自身はネットカフェという場所に今だに行ったことがない。利用したことが一度もないものだ。それぞれが個室になっているみたいだから、他の客の様子を見ることはできないが、一度行ってみようかな。

2007年4月28日土曜日

三角合併とヘッドハンティング

5月も目前だが、5月から外資による株式交換による三角合併が解禁になる。

そこで、日経サイトでこんな記事を見つけた。
Nikkei Netより引用。http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070428AT2Z2700A28042007.html

「三角合併」来月解禁、紹介各社が幹部級人材の確保急ぐ」
外国企業による日本企業の買収を容易にする「三角合併」の5月解禁を控え、経営幹部級の人材を紹介するヘッドハンティング各社が体制整備を急いでいる。買収に向けて日本法人を設立する外国企業から依頼が増えると見込んでいるためだ。外国の人材会社との提携や、幹部候補を探すコンサルタントの増員などで特需を取り込む。

 三角合併は、海外企業が日本法人を通じて自社株を対価に日本企業を買収する手法。合併後に存続する日本法人の経営陣をはじめ財務、法務などに精通した幹部級の人材を集める必要がある。


なんと、外資が日本の企業を買収して乗っ取るために、そのための優秀な人材を外国からではなく、日本の企業からヘッドハンティングしてしまおうという内容。

ヘッドハンティングする会社がそのための準備を着々と整えているのだという。まあ、怖いと言えば怖い記事だと思う。

一体、どの程度日本の会社が買収されていくのだろうか?こうした合併をわざわざ解禁するというのは、それなりの外圧が日本の政府にかかったと見た方が良いだろうから、合併が少数で終ると思えない。それなりの数は出てきそうな気配だ。

ところでこうした買収が5月から可能ということで、株価の推移も気になるところだ。買収劇がニュースとしてたくさん出てくると、株価は落ちるのかな?まあ、単純に考えると日本企業からすれば株価が上がってくれればいいのだが、買収する側からすれば株価は下がった方がいいでしょう。

株式交換で買収ができるのだから、外国企業の株価が高い時は、日本の企業はまずい。今、米国の株は上がっている。今までにないレベルにまで上がってきてしまった。つまり時価総額は日本企業の比ではない。簡単に買収できるくらいの時価総額になった。少し前までダウは調整していたのに、それは早々に終わり、昨日なんてニューヨーク・ダウは最高潮だった。それに対して、日経平均の動きは冴えない。なかなか高値更新しない。このダウと日経の動きを対比すると、あからさまなまでに外資に有利だ。怖いですね〜。なんかこの動き、意図的な感じもする。

一番怖いのは、外資が株式交換でたくさんの日本株を買って、その上に残りを市場買い付けにして、ある程度まとまった数になったところで、上場廃止にすると言い出したら大変だ。外資としては日経は上がって欲しくないわけだから、(少しでも安いとそれだけたくさんの企業を手に入れることができるので)5月以降、なにか暴落するようなニュースとか出るんじゃないかという気がして仕方がない。いずれにせよ、株式市場が今のまますんなりと調整を終えて上がっていくと思えない。日本側と外資との綱引きが当然行われると思う。

2007年4月27日金曜日

面白い勉強本

面白い勉強本を読んだ。それは勝間和代という公認会計士で経済評論家の書いた『理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)という本。

この勝間さんって、公認会計士を最年少の19歳で合格して、子供3人産んで、しかも外資(マッキンゼー、JPモルガンなど)で働きながら、その他の資格も取り、大学院も出たという勉強家。そんな人の書いた本なので、単なる抽象論に終ることがなく、具体的な方法を教えてくれるので、面白いし、使える本だと思う。

例えばこの本では英語の勉強についても書いてある。英語スクールに通う場合、具体的にこのスクールがいいと実名を上げている。またノートPCは書斎を外に持ち出すことと同じだという視点から、ノートPCの有効性を論じているのだが、ここでも具体的に、パナソニックのレッツノートが一番いいと教えてくれる。それは壊れにくいから、というもので、他社のノートPCよりも丈夫だという周囲の口コミや自分の体験で教えてくれる。

こうやって具体的に書かれているので、勉強の方法について、自分であれこれと試行錯誤する手間が省けていいと思う。この方法における試行錯誤を省略することで、たぶん、2年、3年くらい無駄しなくて済むんじゃないかと思う。

時間や手間が省けるのは読者としては有り難いと思う。

2007年4月25日水曜日

癒し映像

癒し映像。ピアノを弾くネコ。YouTube動画。


2007年4月24日火曜日

『LEFT ALONE』という映画

『LEFT ALONE』という映画があったのを知った。

出演しているのは、評論家の、すが秀美などで、西部邁や柄谷行人も少し出ているらしい。なんか単なる左翼のノスタルジーなのか、という印象も受けるが、内容はよく分からない。


一応、この映画を紹介したサイトYouTubeの動画のリンクをつけておく。

2007年4月23日月曜日

上のバーにある、「次のブログ」その2

「次のブログ」をまたクリックしたら、今度は文字通り次のブログに、女性によると思われる、写真画像を集めたものに出会った。

なかなかきれいな写真で、見ていて飽きない。ユーザーのプロフィールでは、スウェーデンの26歳の女性らしい。年齢は不正確な場合もあるけど、スウェーデンとはあまり縁のない国だ。これは珍しいと言えば珍しい。スウェーデンの人のサイトやブログは、はじめて見る。

「MY PHOTOS」

2007年4月22日日曜日

都知事選挙の候補者について

少し前の都知事選挙の時、結局黒川紀章に入れてしまった。他に入れたい候補者もいなかったし、よく知らない候補者もいて、反石原票なら誰でも良かったわけ。黒川さんは新党を作るという熱の入れようで、なんであの年齢で政治にこれほどのめり込んできたのか、いささか不思議な印象も受ける。

選挙当日に知った候補者もいた。コメディアンの桜金造が立候補していたことも、選挙の当日、投票場ではじめて知ったことだった。

選挙後にこの人が立候補していたのかと知った人物もいた。それは外山恒一という人物。たまたまリンクを辿って行きついたサイトが外山氏のサイトだった。かなり個性的な人物で、政見放送の内容は本当に過激で驚く。こんなことをやっていたのかと思う。ただ驚くばかりだ。

話は外れるが、たまたま黒川紀章関連で超人大陸を見たのだが、なかなか面白いサイトだと思う。政治的なコンテンツだけでなく、健康についてのコンテンツもあって、便利な感じもする。

明日(というか正確には今日)は区議会選挙だが、誰に投票するか決めかねている。選挙に行くことは決めているが、やはり適当な人材が候補者の中にいない。自民党も民主党もどちらもイマイチだ。あまり良い候補者だと思えない。いっそのこと共産党にでも入れようか。あそこなら政治資金とか税金の使い方にもクリーンだと思うし、福祉重視だし、当たり外れがなさそうだ。今だイデオロギー政党なのがネックだが。

2007年4月21日土曜日

フランス大統領選挙

フランス大統領選挙が今月の22日にある。ちょうど東京都の区議会選挙と同じ日だったりする。

ヤフー・ニュースのフランス大統領選挙の記事

フランス】サルコジ氏、支持率首位キープ
4月20日12時0分配信 NNA

 22日の大統領選挙を控え、各候補による選挙活動がラストスパートに入っている。最新の世論調査では与党・国民運動連合(UMP)党首のニコラ・サルコジ前内相が支持率で首位をキープしている。
 
 市場調査会社BVAによると、同氏に1票を投じると答えたのは全体の29%。社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル氏とフランス民主連合(UDF)のフランソワ・バイル氏がそれぞれ25%、15%でこれに続く。極右政党の国民戦線を率いるジャンマリ・ルペン氏は4位の13%だった。
 
 主要4候補はいずれも南部で選挙戦の仕上げをする予定。サルコジ氏はマルセイユ、ロワイヤル氏はトゥールーズに向かう。バイル氏は地元近くのポー(Pau)、ルペン氏はニースで支持を呼び掛ける。
 
 第1回投票で過半数の票を集めた候補者がいない場合、得票率で上位の2人が来月6日の決選投票に進む。現時点では有権者の3分の1が誰に票を投じるか決めていないと回答しており、結果の予想はまだ難しい情勢だ。


こんな感じで、サルコジとかいう与党の国民運動連合党首がリードしているらしい。次に人気のある社会党のセゴレーヌ・ロワイヤルというのは、女性の政治家で年齢も大統領候補にしては、わりと若いようだ。

意外と驚きというか、まだいたのか、と思たのは、国民戦線という極右政党代表のルペンの存在。確か前回の選挙の際にも出馬していたと思う。自分の記憶が正しければ、前回の選挙で、ルペンは2位だったと思う。また選挙に出て来たということは意外とフランスで根強い人気があるのだろうか。ルペンがまだこのような選挙に出てくると、フランス国内での外国人の存在や失業問題などはまだ深刻ということになりそうだ。

ルペンの存在は極右なので日本人でも比較的分かりやすい存在だが、分かりにくいのは、セゴレーヌ・ロワイヤルとフランス民主連合(UDF)のフランソワ・バイルという人物だ。フランスの政治情報が日本にほとんど伝わらないので、どうも分かりにくい。

サルコジは閣僚だったわけだからまだ名前くらいはなじみがある。それでも細かいことや具体的にどういった人物なのかとなると、これまたあまり分からない。

この機会にフランスの政治地図でも少し頭に入れておこうかと思う。ちなみにルペンについてはこちら

2007年4月20日金曜日

上のバーにある、「次のブログ」

ページの上部にあるブログ専用のメニューバーがある。それに「次のブログ」というのがある。これを押すと、たいがい日本語ページは示されることはなく、外国人が作った外国語によるページが出て来る。まあ、この「ブロガー」らしいと思う。国産のブログではないものだ。

たまに自分のブログの確認をするついでに、同じ「ブロガー」のページを見てみるのだが、正直いってつまらない。外国語ばかりだから、というのではなく、内容がつまらないのだ。「ブロガー」の外人ページを見るくらいなら、日本製のブログの方が内容的に面白いと思ったりする。

それでも、たまに「ブロガー」の中の外人ページでも気に入ったものに出会うことがある。最近気に入っているのは、このページ。フランス語のページなので、内容的にはよく分からないが、日々の食卓について書いているページ。毎回写真を添えてあり、まあきれいに作ってある。若いカナダの女の子のページだが、自己紹介にある写真を見ると、なかなかの美人。その点が個人的にひどく気に入っている。

Ma cuisine de tous les jours

2007年4月18日水曜日

これは単なる反戦サイト以上のもの

「ジェラス・ゲイ」というサイトを見つけた。反戦ものの情報や文章が多いが、政治の裏側をえぐったような文章や海外へのサイトへのリンクがやたら多い。

サイト内はごちゃごちゃしていて、見にくいが内容はかなり濃いと思う。一体どんな人物が作っているサイトなのか。生物兵器からイラク戦争、9.11ニューヨーク・テロの問題などいろいろある。

ここにある文章を読みこなすのにも、それなりの知識や情報力が必要という感じだ。読んでいてもなかなか難しい。が、非常に面白い。危なげな情報のオンパレードだが、どこか真実をついている文章や引用がたくさんだ。

主要な文章を読むだけでも時間がかかりそうだ。これから一週間は通って読んでみるつもり。

デペッシュ・モード/Depeche Mode

YouTubeで音楽動画をいろいろと探していたら、昔のデペッシュ・モードの懐かしい曲の映像を見つけた。自分の好きな2曲のリンクをつけておく。今聴いても、なかなかクールだと思う。

「Strangelove」




「People Are People」




マリーな部屋

「ほぼ日」に連載されていた「マリーな部屋」を久々に見に行ったら、今でも更新されているのを発見した。これは驚きだ。ネット上ではなかなかのロングランだと思う。

この「マリーな部屋」はキャスターの渡辺まりさんの連載で、お菓子のことを書いた文章。はじめの掲載が1998年の6月だから、もう9年近く連載が続いている息の長いもの。これは1998年に生まれた赤ん坊が小学校に入り、3年生になっているという年月。それくらい長い時間ということになる。(誤解のないように言っていくと、自分には子供もいないし、奥さんもいない)

個人的に渡辺まりさんが好きなものだから、お菓子にさほどの興味がなくても時々読んでいた。使っていたPCが壊れて、新しいものを買ってから「マリーな部屋」に行かなくなり、連載は終っていたものと思っていたが、意外なことにまだ続いているのを発見してしまった。

これは嬉しいうやら懐かしいやらで、少々感無量という感じ。

2007年4月15日日曜日

YouTubeの音楽動画

YouTubeで色々と検索をしていると、色々な種類の動画を見ることができる。その一つが音楽関係の動画。ポップス・ロックの類いからクラシックまで見ることができる。

昔懐かしい映像も観ることができるので、なんだか嬉しい。得をした気分にもなれる。

例えば、ブランアン・フェリーの「アヴァロン」という昔懐かしい曲の映像があった。映像の作りも音の作りも時代を感じて、少々古くさい。でも今聴いてもなかなかいい曲だと思う。



同じ「アヴァロン」のライブ映像も見つけ。



またいろいろYouTubeで探してみるつもり。

2007年4月12日木曜日

島田裕巳氏の中沢新一批判本

ジャーナリストの有田芳生氏のブログを見ていて知ったのだが、宗教学者の島田裕巳氏が中沢新一氏を批判する本を出版するそうだ。島田氏の本にも興味があるが、わりと意外だったのは、有田氏のブログに書かれている内容だった。


『有田芳生の酔醒漫録』より、以下リンク

「地下鉄サリン事件と中沢新一」

「地下鉄サリン事件と中沢新一(2)」

「中沢新一はオウム事件の「黒幕」か」


特に意外に感じたのは、「地下鉄サリン事件と中沢新一(2)」にある次のような文言だった。以下その一部を引用する。


「週刊朝日」の「マリコの言わせてゴメン! ゲスト 中沢新一」を取り出した。内容がひどすぎてボツになった経緯がある。おそらく編集部にも残っていないだろう。フリーになってさまざまなテーマを書いてきた。それらの資料はほとんど散逸しているけれど、この対談だけはすぐ出せるようになっている。それだけ「何だこれは」と思ったからだろう。たとえば中沢発言から。

 これもカットだけど、飯星景子は統一教会を脱会していないですからね。(中略)二木(注、日刊現代記者)が資料を島田(裕巳)に渡して「幸福の科学をたたけ」と言って原稿を書かせたんですよ。それで島田は書いちゃった。(中略)これは島田が悪いんじゃないですよ。二木が悪いんです。(中略)あの人、学生のとき、爆弾製造犯ですからね。

 わたしへの批判もふくめてこんな対談が続いていく。そして事件についてもこう語っている。
 
 ぼくは確信犯ですから。坂本弁護士事件というのは、オウム真理教の犯罪じゃないといまでも思っています。(中略)これは絶対に載せないでください。真犯人は別にいます。

 そこで林真理子さんは「エッ、ホント!?」と驚き、中沢さんは「午後7時に坂本弁護士の自宅に3人の女性が入っています。これ知っていますか?」と続ける。「これも載せられないけど、石原慎太郎の四男がオウム真理教の幹部だって知ってます?」と語る。さらに「これは絶対に載せないでください。実行犯の大半が、北朝鮮の被差別部落出身ですね」という。林の「上祐もそうだとか」という問いに「そうです。林(郁夫)さんもそうだし。石井久子もそうだし」。


中沢新一というと、ポストモダンの論客というイメージが自分にはあった。または「ほぼ日」の中でやっているような、いかにも面白そうなテーマを講演でしゃべったり、本に書いたりする人物というものだった。糸井重里と仲も良さそうで、政治的にも宗教的にも中立というか、直接関わらないという印象を持っていた。

ところが有田氏の文章では、わりと深くオウムと関わっていたようだし、週刊誌に載せるはずだったという対談における中沢氏の言説も、いつもと雰囲気がだいぶ異なっていて、何か異様な印象を受ける。いつもと違った中沢氏の姿をかいま見た思いがする。

もっとも自分が中沢氏について、うんぬんするほど彼の書いたものをたくさん読んできたわけではないが、(読んだのは3、4冊の著作)「彼もこんな下世話な話をするのか」というのが、有田氏の文章を読んだ時の正直な感想だった。

肝心の島田氏の本はまだ読んでいないので、中沢氏がどの程度オウムに関与していたのかは知らない。本屋でこの本を見つけたら手にとって見てみよう。

島田氏のブログにあるこの本の記事はここへ(『島田裕巳の「経堂日記」』)


最近はめっきりと思想系の本を読む機会が無くなっている。もうここ数年は思想に関する本は読んでいないし買ってもいない気がする。まあこうした本にまた接する良い機会にでもするつもり。

国民投票法案を可決

今日、国民投票法案を国会で可決したらしい。今までこの問題はあまり表面に出てきていなかったと思うので、このニュースを見て意外に思う。

『47NEWS(共同通信)』の記事から引用
国民投票法案を可決
衆院特別委、野党反発
2007年04月12日 19:58 【共同通信】

衆院憲法調査特別委員会は12日夕、憲法改正手続きを定める国民投票法案の与党修正案と国会法改正案を自民、公明両党の賛成多数で可決した。野党側は「審議不十分」として採決に反対したが、与党側が押し切った。
 与党は13日午後の衆院本会議で可決し、参院に送付する方針。与党が最重要法案の1つと位置付ける国民投票法案は今国会成立が確実となった。
 与党修正案は(1)国民投票の対象を憲法改正に限定(2)投票権者は18歳以上(当面は20歳以上)(3)両院に憲法審査会を設置するが、公布から3年間は憲法改正案を提出、審査しない-などが柱。
 12日の特別委では、民主党が10日に国会提出した修正案の趣旨説明を行った後、各党が質疑を行った。与党側は「審議は尽くされた」として採決を提案したが、野党側は「安倍晋三首相の改憲スケジュールに沿って拙速に進めている」などと強く反発。野党各党の議員が委員室に詰め掛けて抗議する中、民主党案を否決し与党案を可決した。


これで憲法改正への道が開いたことになる。政治家たちが考える憲法改正の必要性は、誰でも「9条」にあることは分かるので、このニュースを聞くと少々複雑な思いがする。もし憲法が改正されたら、9条の内容が変わり、戦力を持つことが肯定されるのだろう。