2007年6月25日月曜日

ジャスダックの外国人の保有比率

2、3日前のニュースで、ジャスダックの外国人の株式保有比率が過去最高になったという記事を読んだ。


「ジャスダック、外国人の保有比率が最高の23.5%に」(Nikkei Netより記事を引用)

 ジャスダック証券取引所が22日発表した2006年度の株主分布状況によると外国人の保有比率が23.5%と1994年度の調査開始以来の最高となった。個人株主数は342万3000人で12年連続で増加したが、一部銘柄の株式併合などの影響で保有比率は低下した。新興株相場の下げが続き割安感が出た銘柄を中心に外国人の買いが進み、投資単位の引き下げで個人の投資も広がった。

 06年4月から3月に決算期末を迎えた上場企業964社の株主を単元数ベース(単元株を採用しない企業は1株ベース)で調査した。個人の持ち株比率は39%だった。一時はジャスダック全体の単元数の約7割を占めた宝飾品販売のシーマが株式併合した特殊要因で個人の比率が前の年度に比べ26ポイント下がり、外国人の比率は17.9ポイント上昇した。



ジャスダック指数は下がり続けていた。最近は少し持ち直してきているが、まだ本格的な上昇に転じているとは言い難い。

「もう新興市場の相場は終った」と言われることもあるが、そんな中で外国人はしっかりと新興市場の株を買っていたことになる。

どんな会社の株を買っているのかまで、この記事には書いていないが、きっと、新興の中でも優良な企業や成長性のある銘柄に投資しているのだろう。

もっとも新興市場の株を買うのはいささかリスクがある。東証1部に上場している一流企業と比較すると、企業の内容も分かりづらいところもあるし、決算の内容もどこか不安がある。

企業の出すIRなどは宣伝の一つだから、何割か引いて見ておく必要もある。

そんな中で外国人投資家は、よく日本の新興市場の株を研究しているものだと感心する。単なる相場感だけで新興の株を買っているとは思えないので、よくよく調べたあとで投資をしているのだろう。

そうゆう情報収集や情報分析にかけては、外国人の方が上手という気もするが、いろいろ日本での情報を外国人に提供する日本人もいるのだろう。そうゆう日本人がいなければ外国人が新興の株などに手が出せるとは思えない。

外国人が日本の新興市場に投資する際に、どういった分野や銘柄を選択しているのか、知りたいものだ。これは株価が上がるか否か、という問題に興味があるというよりも、外人の投資先を知ることで、実は日本のこれからの産業の発展も同時に分かるような気がするからだ。

新興市場という新しいビジネスを展開する企業に投資するわけだから、その新しいビジネスが伸びると判断することもできるだろう。

その意味で、個人的に外国人の投資先に興味がある。そのうちしばらく経てば、個別的には何だかの形で分かるようになるだろう。「外国人株主の保有率の高い会社」という形で、何だかのメディアに載るような気がする。