2007年6月24日日曜日

無印良品の衣料品

最近の無印良品の衣類は、ずいぶんデザインが良くなったと思う。先日、夏物のTシャツでも買おうと思い、店に行ってみたが、値段の安さは相変わらずで、デザインの質は上がっていた。

もっとも、衣料品の部門は、デザイナーの山本耀司が監修だかアドバイスだかをしているようだ。これは以前、投資する会社を探している時に、「週刊東洋経済」の記事で読んだことがある。

ヨージが良品計画に関わっているのなら、衣料品がもっと売れるのはではないかと思い、投資先(つまり株を買うこと)として、良品計画を考えてもよいだろうと思っていた。

それにちょうど今は良品計画の株価が下がってきている時期でもあり、株を買うなら安くなって買いやすいということもある。

それで、良品計画の株を買うなら、店の内容をよく見ておく必要があるだろうと思い、最近になって、4店ほど、無印良品の店舗を覗いた。

確かに、衣料品は良くなっている。雑貨も気の利いたものが多い。食料品の類いも面白いものが売っているし、家具もそこそこ丈夫にできているみたいだ。

食料品はドーナッツやパスタなどを買ってみたが、意外に美味しいと思う。

昨日も無印良品の店を見て回ったが、10%オフのキャンペーン中であったようだ。そのためか、女性客が多く、衣料品売り場に特に女性客の姿が多かった。

男物衣料については、ヨージがデザインを見ているというが、昔のコム・デ・ギャルソン・オムに似ているような気がする。しわ加工したシャツなどが売っていたし、襟の切替しのデザインや、ボタンホールにステッチが入ったシャツなど、もろに昔のギャルソン風の感じだ(現在のギャルソンやヨージの服はまったく見ていないの、今はどんなデザインなのかは知らない)。

有楽町店には、「MUJI LABO」というラインも売っていた。これは値段が高めでデザインに凝っているライン。LABOはギャルソンよりもヨージに似た服があった。特にシャツがそんな感じだった。個人的にはかなり気に入った。

10年以上前ならば、こうした現在無印に売っているようなデザインの服はブランド品くらいしかなかった。それが今では、安い値段でこうしたデザインの服が買えるようになった。こうした安くてデザインのよい衣料品が出てくると、もうブランド物など買う気になれなくなる。

すでに自分はブランド物の服など買わなくなっているが、これから増々買わなくなりそうだ。安くてシンプルで雰囲気の良い服。今回はわりと感心して帰ってきた。ついでにシャツなどを少し買った。

もっとも、このデザインで、どれだけ収益が上がったのか、まだよく分からない。今も期間限定で、10%の安売りをしているし、もしかすると、思ったほど売れていないのかも知れない、と思うところもある。

かなり売れていれば、期間限定で安売りをする必要はないわけだし、以前にも同じような期間限定の安売りをしていた記憶もあるので、やや気になるところである。

こうした生活品を売っている店を経営する会社に投資するには、消費者としてマメに店を観察して、どのくらい売れていのか、どういった物を出しているか、自分なら買うか買わないか、などを見ておいた方がいいだろうと思う。

また、一般の個人投資家でも、実際に店に足を運んで、様子を見ることができるので、売れるか売れないかを自分の目で判断することも可能だ。実際に売れてるのを確認したり、これは売れそうだと判断できれば、それだけ収益が上がることも予想でき、投資するには良いだろうと考えることができる。

ここが他の企業、例えば銀行、鉄鋼、運輸などの場合と違うところで、こうした業種の企業の場合は、どうしてもアナリストの分析に頼る必要があるが、こうした良品計画などの場合は、消費者の視点が生かせるはずなので、そこそこ投資はしやすいと思う。

あとは財務状態や株価水準、PERやPBRなどをチェックしおけば、投資で大きな失敗はないのではないか?

これからも無印良品の店舗をよく見ておこうと思っている。